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2004年4月1日
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VISA Cash (Shibuya Smartcard Society) |
「渋谷スマートカードソサエティ」は開始時点「世界最大の電子マネー実験」という触れ込みで
1998年7月16日に東京・渋谷地区を舞台にしてはじまりました。
この実験は、世界各地の実験で使われてきたビザ・インターナショナル開発の電子マネー
「VISAキャッシュ」の4種類すべての形態のカードを金融機関・クレジットカード会社
あわせて18社から発行し、10万人の利用者と渋谷にある商店の8割にあたる2000店の
加盟店の獲得を目標として、結果的に13万枚を超えるカード発行と1200店の加盟店獲得を
実現しました。使いきりタイプの実験としてはアトランタオリンピックの際の
実験が、銀行キャッシュカード一体型としてはニューヨークのベリスマート実験が、
そしてクレジットカード一体型の実験としては神戸のスマートコマースジャパン
(SCJ)実験が有名ですが、渋谷ではこの全部を投入した実験となりました。
クレジットカードと一体化させる利便性、銀行キャッシュカードとのジョイントで
発行することによる未成年層などへのカードサービスの展開、使い切りカードの
発行することによる旅行者などへの一時的サービスや体験的利用など、複合的サービスによる
だれでも気軽に使えるカードサービスへの可能性が期待されました。
また、クレジットカード一体型では神戸実験と同様、ICカードを利用した
クレジット処理の実験を行い、偽造などに対する安全性や処理時間の向上などの点での
メリットや問題点も検証しています。さらに技術面では、多数のメーカーが参加し、
複数メーカーのシステムを組み合わせて運用されていることや実際に市販されている製品も
投入され、企業・学校内サービス向けに販売されている電子マネーシステムの実地での
デモンストレーションとしての効果も期待されます。
今回の実験の特徴として日本のVISA会員グループ参加企業のうち農林系統の
協同クレジットサービスを除く全グループから参加があり(全国地方銀行協会は
加盟企業の横浜銀行のみの参加)、さらに関連会社にVISA発行カード会社を持つ
都市銀行が全行参加したことがあげられます。まさに日本を代表するカード会社と銀行の
ほとんどが結集したかつてない実験プロジェクトといえるわけです。
1999年10月末をもって所期の実験を終了し、ディーシーカード・日本信販をはじめとした 有力カード会社などが参加者に継続してサービスを提供しています。数年後の本格的な ICカード普及時代に向けて、SSSの経験をもとによりよいシステム・サービスが 開発され、VISA加盟企業やSSS参加企業によって日本の電子マネー普及が推進されることが期待されています。
関連リンク
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